リフォームの豆知識
2017.12.27
メンテナンスとリフォームの違いって?
大切なマイホーム。快適に長く暮らしていくためには、定期的なメンテナンスやリフォームが必要不可欠。
メンテナンスとリフォームそれぞれの考え方や、行うべきタイミングについてご紹介します。
メンテナンスとリフォーム、何がどう違う?
新築のころは気持ち良く快適に過ごせていたマイホームも、月日を経るごとにさまざまな不具合が生じてきます。快適な暮らしを長く続けるためにも、定期的なメンテナンスや、適切なタイミングでリフォームを行って、住宅の性能を長持ちさせることが必要です。家の「メンテナンス」と「リフォーム」は、似ているようで意味合いが異なります。
メンテナンスとは?
設備の破損や不具合が生じたときに修繕を施し「 新築時の機能を元どおりに」すること。住宅を維持するために必要最低限の対処であり、家の性能までをアップするものではありません。
リフォームとは?
設備はもちろん間取りの変更や最新化などによって、現在の暮らし方に合わせた住環境に改善すること。住宅の性能を最新の新築住宅の水準にまで押し上げることも可能なので、リフォーム前後における住まいの快適さを大きく変えることができます。例えば、「断熱リフォーム」。住まいの断熱性能を高めることで、室内の温度がぐっと改善されるケースもあります。
つまり、住まいの根本的な性能アップが可能かどうか。それが「メンテナンス」と「リフォーム」を分ける大きな違いと言えるでしょう。
適切なメンテナンス・リフォームのタイミング
家電や家具などの“耐久消費財”に交換のタイミングがあるように、
住宅内に取り付けられた各設備にも適切な交換のタイミングがあります。
主な住宅設備のメンテナンス・リフォームを考えたい周期は、築年数ごとに以下のようなものになります。
築5年
- メンテナンス
- 細部の破損や汚れなどの修繕を考えたい時期
(例)クロスの張替、瓦の点検、外壁の部分的清掃など
築10年
- メンテナンス
- キッチン、トイレ、浴室など水まわりの修繕を考えたい時期
(例)水まわりの補修など
築15年
- リフォーム
- 家の土台や給排水部分など目に見えない箇所のチェックと必要に応じた修繕を考えたい時期
(例)雨どいの補修、家の土台となる基礎コンクリートの亀裂補修、床の全面的な補修など - 家族構成の変化、家の経年変化を考慮し、増改築を考えたい時期
(例)建具入れ替え、水まわりの取り替え、間取りも含めた全面改築など
メンテナンスとリフォーム、それぞれの目的の違いを理解した上で、必要に応じて使い分けることが大切です。
各設備の交換周期はもちろん、実現可能な予算をしっかり考慮して、賢いメンテナンス・リフォームを行いましょう。